感震ブレーカーって皆さんつけているのかなと、インスタグラムのストーリーズにてアンケートを取ってみました.ご回答ありがとうございました!

「つけていない」「わからない」という方が多いようでした.
感震ブレーカー、つけたほうがいい?
感震ブレーカーを知ったとき、あまり普及しているように思えなかったので、本当につけた方がいいの?と迷ってしまいました.調べていると「必要ないの?」と思えるような情報も目にしたので、調べたり考えたりしてから、簡易タイプをつけました.
「つけていない」「わからない」という方のご参考になればと、少し補足してみたいと思います.(あくまでも素人のまとめですのでご参考まで!)
大地震と通電火災
前の投稿の繰り返しになるところもありますが…
大地震に伴って電気を原因とした火災(通電火災)が起きることがあるそうです.電熱器具に地震で散乱したものが接触したり、コードが引っ張られて断線したり、そういうところから出火することがあるそうです.

このチラシの数字を見ると、自分の元には起こらない気もしてしまいますが……でも、首都直下のように人口が多いところであればもっとたくさん発生するだろうし、やっぱり自分のところで起こってしまったら困るわけで……
大地震の際、万が一火を出してしまったら、平時のように消防に駆けつけてもらうのは無理だと容易に想像がつきます.火を出す可能性を少しでも減らせるのであれば、やれることをしたいなと思います.
感震ブレーカーの働き
通電火災は、ブレーカーを落とすことで防げるかもしれません.大地震の際、自宅から避難する際には「ブレーカーを落とすように」と言われるのはこの通電火災を防ぐためです.
でも、慌てていたら私はきっと忘れてしまいそう.忘れて避難したら、避難先で気になってしまいそう.外出先で被災しても、やっぱり気になってしまいそう.

そこで感震ブレーカー.大きな揺れが起こると、バチンとブレーカーを落としてくれます.
否応なしにブレーカーが落ちますので、各ご家庭で状況を想像して、設置する場合は対策(後述)も一緒にする必要があります.
私は在宅避難だとしても、東日本大震災くらいひどい揺れがあったらひとまずブレーカーを落とすと思うので、自動でブレーカーが落ちてくれたら便利だなと思います.
感震ブレーカーの種類とコスト
感震ブレーカーには種類があります.下の画像は感震ブレーカー普及啓発チラシ(PDF形式)より抜粋.参照元をご覧ください.

こうして並べて見せられると、高いものの方が良いのかなとか、でも高いし…と迷ってしまいますが、付けたいけれど迷っているというなら、ひとまず簡易タイプでいいのではないかと思います.迷ってつけてないままその日を迎えるよりは.
我が家は簡易タイプです.安いし簡単に取り付けられました!作業自体は5分くらいです.
ちなみに簡易タイプは「感震ブレーカー」ではなく「感震ブレーカーアダプター」ですが、ややこしいので「感震ブレーカー」と表記しています.
取り付けない理由
調べているとぱっと見「必要ないのかな?」と思えるような情報も目にしましたが、よく読んでみると、それらは「マンション全戸に一括で高価な内蔵型を分電盤ごと交換する必要がない(というか難しい)」という話のようです.
そのほかにも、電気ストーブがないから必要ないのでは?漏電遮断器が付いているから必要ないのでは?などの疑問については、下の「感震ブレーカーの普及に向けた主な論点整理」がとても分かりやすかったです.
取り付けない理由には、高い・面倒、などもあるようですが、私が取り付けた簡易タイプは、三千円でお釣りがくるし、取り付けも簡単でしたので、高い・面倒という方はひとまず簡易タイプを検討するといいのではと思います.
具体的に停電を想像する
感震ブレーカーを設置すると、大きい揺れが起きた際にブレーカーが落ちます.
そうすると、外出中にペットの空調が切れたら困るとか、夜に真っ暗になったらブレーカーにたどり着けないとか、ご家庭によって様々な困りごとが出てきます.
感震ブレーカーの設置にあたっては、それらを想像し、対策を講じる必要があります.またそれらを解決できるタイプの感震ブレーカー(電気遮断までに時間の猶予があったり、コンセントに個別に設置できたり)を選ぶこともできます.
上の「感震ブレーカーの普及に向けた主な論点整理」は、「電力供給の遮断により発生が懸念される事項について」も詳しく、感震ブレーカーによる停電に伴い想定しておいた方がいいこと(玄関のオートロック、ホームセキュリティ、在宅用医療機器、同居する要介護者やペットについて)も書かれているので、参考になると思います.
余談ですが、私、学生時代の正月休みの帰省の際に宿舎のコンセントを全部抜いて帰省したことあります.良かれと思ってやったのですが、宿舎に戻ってみたら…冷蔵庫の中身が腐敗してものすごいことになっていました…冷蔵庫のこと、すっかり忘れてました.
においもひどかったのですが、冷凍庫が扉タイプだったので、冷凍していたものが溶けた汁が床にまで流れていて、つらかったです……ビニール製の床だったのが幸い.

今の冷凍庫は引き出しタイプなので、被災して停電したまま長いこと帰宅できず、中身が腐敗したとしても、汁が床にまで流れることはないと思いますが、それでも冷凍庫の食品は念の為ボックスに入れています.
こんな感じで、長期不在中の停電で起きうる困りごとって家庭によって様々だと思いますので、具体的に想像することが大事だと思います.
感震ブレーカーの作動で停電になって困ることがあるとしたら、それは感震ブレーカーを設置しなかったとしても、何らかの理由で停電したら同じく困ることのはずなので、いずれにしても対策は必要なわけで、停電対策をした上で感震ブレーカーを設置するといいと思います.

大丈夫なんじゃないかって思ってしまうけれど
東日本大震災の時は発災後数日間停電していたので、帰宅後ブレーカーを落とし、在宅中に停電復旧しました.だから次に大地震があっても大丈夫なんじゃないか、なんて思ってしまったりもします.
避難するにせよ在宅にせよ、手でブレーカーを落とせばいいし、我が家の場合、在宅避難を想定しているので不在のまま停電復旧する可能性は低そうだし.そういう希望的観測を上げればキリがないし、大地震が起きて自分の家が通電火災の火元になる可能性は、ものすごく低い気もします.
それでも普及すれば次の大震災で、全体として火災を減らせるのでしょうし、火災が減って消防・救助に当たってくださる方々が他のところに当たることができたら、よりたくさんの人が助かるかもしれない.
ということで実家とか、ひとまず目についたところから説明して了解を得られたら、せっせと簡易タイプの感震ブレーカーを設置しています.
こちらは消火器、小さな火は自分で消せるように