コンポストによる家庭での生ゴミ処理を自治体がすすめているのは、生ゴミが可燃ゴミの多くを占め、それらは水分が多く、燃やすのにたくさんの燃料を必要とするからのようです.
そうであれば、やっぱり生ゴミを収集に出さずにすむようにしたい.
それに、生ゴミをコンポストで処理できるようになると、家の中にゴミを置かずにすむので、とても気持ちがいいです.

コンポストでゴミが減る
可燃ゴミとして出す生ゴミを減らそうと生ゴミの処理を小さなハコのコンポストにしたことで、小さなコンポストでも処理できるようにと、そもそも生ゴミが出るのを減らそう、という意識になりました.
生ゴミをコンポストで処理するようになると、今まで生ゴミを包んでいた新聞やビニールも減らせるようになって、さらにゴミが減ります.
ごみ収集のたびにゴミを出さなくても気にならなくなるので、ゴミ出しが楽になるし、その分、ゴミ袋も減らせます.祝日などでゴミが出せなくても、ゴミが匂いません.

我が家の生ゴミとコンポスト
生ゴミは容器にためて、こまめにコンポストへ入れています.容器は琺瑯を使っています.シール蓋があるものなので便利です.
コンポスト自体については一つ前のこちらの投稿に.『カゴと布の段ボールコンポスト』
お茶がら・コーヒーカス
家にいるとたくさん出るお茶がらとコーヒーカス.そんなに見た目がいやではないのと、この上に生ゴミを入れればコンポストに入れやすいので、他の生ゴミがでるまではこのままのことが多いです.

以前の投稿で、コーヒーの布フィルターを濯いだ水の処理に困っていると書いたのだけど、ここのところは茶こしでこして、この容器に入れるようにしています.
というのも、あたたかくなってきたからか、コンポストが意外と乾燥するようになってきました.湿った茶がらやコーヒーカスでうまく水分を補給できているようなので、今はそれほど水切をしっかりしていません.
料理中に出るゴミ
野菜の根元の部分など、調理中に出るゴミを容器にぽいぽいと.

小さなコンポストで処理できるように、きのこの石づきも、葉物の根元も、ギリギリで切るようになりました.子どもも大きくなってきたので、根菜の皮もほぼむかずに食べるように.
芯など大きなものは小さく刻んで入れるのだけど、刻んでいたら、これ食べられるなと思うようになって、捨てる部分が減っていくのがおもしろい.

調理後にフライパンに残った油なんかも少量であれば、スクレイパーでこそげとって容器に入れます.油が入るとコンポストが活発になります.紙などで吸わずにすむのでゴミも減る.調理中、鍋に浮いて取り除いた油なんかも容器へ.
食べ残し
カツの衣とか魚の皮とか、お皿に残ってしまうものも、スクレイパーでこそげて容器に入れます.おいしいにおいがして動物が掘り返しそうだなと、庭の穴の頃は入れられなかったのでうれしい.
子どもにもゴミの行方が分かりやすいから、小さなかけらまで残さず食べるように意識できるようです.
排水口のゴミ
意識していくと、排水口のゴミカゴにたまるゴミもかなり減ります.うまくいけば、一食でスプーン一杯程度.スクレイパーで集めて容器へ.

ここのゴミは今までは可燃ゴミに捨てていたのだけど、コンポストに入れればゴミがたまらないのでうれしい.このゴミ、はじめはコンポストに入れるのにちょっと抵抗があるけれど、入れてしまえば基材に混ざって存在感が全くなくなってしまいます.
使用済みの揚げ油
使用済みの揚げ油は、コンポストの中の微生物が元気になるとよく聞きます.でも、入れすぎると段ボールコンポスト から漏れてきそうだし、一度に入れすぎてもいけないという.
そこで、少量の時はコーヒーカスやぬかに混ぜて、吸わせてからコンポストに入れています.

揚げ物でもあまりたくさんの油は使わずに揚げ焼きみたいにするように.できればこして古くならないうちに他の調理に…と工夫.それでも残ってしまう時は、ジッパーバックに入れた糠に吸わせて冷凍庫に一時保管し、コンポストに入れる量を調節しています.

コンポストを元気にするのによくすすめられる、米糠と揚げ油.冬の間、なかなか温度が上がらなかった頃に、これを少しずつ入れていました.
気になるのは、自然発火.コンポストからの発火の事例もあるようです.(こちらをご参照ください→『富山県東部消防組合』)
本を読んでも自治体のページを見ても、コンポストに揚げ油を入れる話はたくさん出てくるので、一度に大量に投入したり高温になる環境でなければ大丈夫なのではと思いますが、夏場の温度が上がる時期は油は控えようかな.
こんな感じでためた生ゴミを、こまめにコンポストへうつしています.スクレイパーを使えば、きれいにこそげることができます.

無印のスクレーパー、今まで以上に大活躍です.
現時点での感想
長いこと庭の穴で野菜くずの処理をしていたので、ハコのコンポストは面倒そうだなと思っていましたが……植物や生き物のお世話が好きな人は多分はまると思います.とても楽しい.
今まで、ゴミの日まで冷凍していたエビのからやわたなども入れられるので、ゴミに出す、水っぽいものやにおうものがほぼなくなりました.
常温のコンポストに排水口のゴミなんかを入れるのは抵抗があったのだけど、入れて混ぜてしまえばほぼ存在感がなく、汚い感じがしません.においも.これはやってみて驚いたことです.
こんな小さなハコ、すぐにいっぱいになっちゃうと思ったのだけど、生ゴミはほぼ水分というだけあり、カサがどんどん増えるという感じはしません.軌道に乗ってコンポストがあたたかくなると、どんどん水分は飛んでいってしまうので.
存在感があるのは、卵のからや骨、入れたばかりの果物の皮.特に卵のからは庭のコンポストの時も、最後の最後まで残っていたので難しいのかも.骨は以前はゴミに捨てていたので、どこまで分解できるかな.
長くなりましたが、3ヶ月目の我が家のコンポストはこんな感じです.
少しずつ、海老の殻や鶏の骨なども入れているので、また、何を入れたらどうなったなど(実験的なものを入れた時は、年間カレンダーに記録しています)、投稿したいと思います!
コンポストの投稿は #コンポスト からどうぞ.なかなか身近にやっている人がいないとはじめにくいコンポスト、答えられる範囲でお答えしますので、気になることはコメント欄からどうぞ