生活習慣

2歳児のスケジュール管理に指令書

息子の「保育所行かない!」は、「保育所がいやなのではなく、保育所へ行く朝、私にあれこれ指図されるのがいや」という仮説の元、息子主導で保育所の日の朝を過ごすべく、「指令書」を作ってみました.

指令書の使い方

(初日の写真はないので、後日のもの、数日分を寄せ集めたものです.)


ある日、保育所から帰ると息子に郵便が.(裏面にお名前など書いてあります.)
嬉々として開ける息子、中には「指令書」が.

夜のうちに説明.

「明日はー、朝がきてー、ホットケーキをつくって、いただきますして、食べてー、コーヒーをいれてー、のこったのこったしてー、ポッポ(鳩の名前)が8回鳴いたらー、カバンに水筒とお便り帳と給食袋いれてー、ズボンを履いてー、、‥(省略)‥、車にのってー、踏切君におはようしてー、保育所に行くんだってー」

これがかなり気に入ったようで.大喜び.

朝、寝起きはちょっとゆっくりして(機嫌悪くなりがちな時間帯は避ける)、目が覚めた頃に指令書の場所へ.
もう一度一緒に確認.

一つ目の指令は「一緒にホットケーキを作ること」.
息子、よろこんで従う.

一つ終わるごとに一緒に指令書を見に行き、できたらチェック.

そして、ぽっぽが8回鳴いたら…

保育所に行く支度をして、自分で車に乗ったのでした!!

(傍らにはいつも指令書.)

車に乗ってからも、笑っちゃうくらい熟読.
踏切をみて「いっしょいっしょー!!!」、保育所について「いっしょいっしょー!!!!」

指令書、うまくいった!!

指令書のよかったところ

視覚的にわかる

言葉がまだよく分からないこともイヤイヤ期の原因の一つ.
でも、視覚的なインプットは大人より優れているように感じます.

予定ややることが写真で一覧できると、息子なりに見通しが立ち心の準備もできる.「え?次これなの?やだやだこっちをやりたかったのに!」というのを回避できます.

また、終わったことに印をつけることで、今の位置を確認しつつ、達成感にもつながったようです.

第三者の介入

朝のやること・スケジュールを、私主導ではなく、息子主導でこなせると息子も満足.
2歳児には難しいので、第三者からの「指令書」にサポートしてもらうわけです.(『イヤイヤ期、第三者の介入』

指令書はあくまでも第三者からのもので、それを息子が解読し、(ひっそり母もサポートしつつ、表向きは)息子の指示に従うという体で進めるのは効果大でした.
結局は大人の都合に従わせているわけですが‥

遊び感覚でこなせる

息子は「いっしょ」を見つけるのが大好きです.それから、お手本の真似も好き.
「指令書」といっしょのポイント(朝とおる踏切など)や状況(廊下にカバンが置いてあるなど)の写真との「いっしょ」出くわせば、大喜びです.もはやゲーム.
でも、これは息子に限ったことではなく、大人も旅先でガイドブック片手に名所を巡ったりしますしね、いっしょ探しって楽しいです.

「…してー、…してー、…してー……」

指令書作りのポイント

指令書を作り始めてひと月ほど.少しずつ息子の反応を見ながら変わっていった指令書の内容.
効果的だったことや注意が必要だったところは‥

楽しいものを多めにする

明日が楽しみになるように、息子がうれしく思うものを多めにします.例えば‥
・過去にやって楽しかったちょっとした遊び
 (のこったのこったーとか、ちゃぶ台の周りダッシュとか)
・好きだったり得意な家事
 (コーヒーを注ぐとか、掃除機をかけるとか)
・知らないものも入っていると楽しみ倍増です

毎日、少しずつ違う物をつくっています.

嫌がるものも入れる

というか、嫌がるものこそ入れ忘れがないように.
息子も心の準備ができていればすんなり受け入れられるようです.
入れ忘れると、やらない根拠になってしまいますのでご注意.

写真の内容も重要

例えば、ご飯は食べ物の写真だけでもいいけど、お母さんと楽しく食べている写真の方が喜ぶかも.
あとは、(息子的に)かっこよくできている写真、奇跡の一枚でもいいので、そういう写真があると「できる!」と思うのか、挑戦してくれたりうまくいったりします.

写っているものに注意

例えば、朝ごはんを食べているところの写真、パンが写っているのに実際はごはんだった、なんてなると大騒ぎです.
トリミングしたりぼけている写真にしたりして対策しました.

指令書の着想

昔「光とともに…」という漫画を読んだのだけど、自閉症のひとにとって暮らしやすい環境は子どもをはじめすべての人にとって暮らしやすい環境だなと思った.
スケジュールをはじめいろいろなことを視覚化する工夫もまたしかり.

というのも私は小さな頃からだらしなく、ものの管理も予定の管理もかなり苦手だったのだけど、こうやって工夫すれば自分でも管理できるかもと、当時、目からうろこだったので.


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息子と暮らしていると役立ちそうなことも多く、もう少し大きくなったらホワイトボードでスケジュール管理などを実践したいと思っていました.


小さなお家の裏の壁、ここのスペースはそのためのもので、IKEAのホワイトボード(こちらのホワイトボードと同じでサイズが小さいもの)やカレンダーを貼っています.
指令書置き場もここ.

「光とともに…」、子育て中の今だからこそ、もう一度読み返したいなと思います.

指令書の今後

指令書作り、慣れてくると素材(写真)も集まってきて、組み替えて印刷する部分が多いので楽になってきますが、それでもちょっと大変.(毎日5分くらいだけど‥)
それでも、指令書なしでこじらせるよりはずっと楽だし、息子も楽しんでいるのでしばらく続けたい.

写真のスペースを用意したときイメージしていたのは、予定を示すマグネットを用意しておいて示す方法.

息子の場合、マグネットだと勝手に予定を変更しそう(まだまだマグネットは道具というよりおもちゃ)なので、今は「指令書」という印刷物の形をとっていますが、もう少ししたらマグネットで管理したい.その方が楽だし、息子と一緒に編集して予定を立てたりできるので.
(逆に、もう少し小さなお子さんなら、絵本に仕立ててあげると導入しやすいかも.)

将来的にはiPadなどを使って家族のスケジュールをここで一元管理したい.

次の投稿に書きますが時間感覚への導入も少しずつしています.
日付への導入としては、指令書の日付とカレンダーを関連付けをしています.
それから、少しずつ記号化も意識しています.写真ではなく絵や記号が使えるようになるとまたいろいろやりたいことが‥

いろいろわかるようになれば大人も楽になりそうです.

指令書のネタ元はLEGOのワークショップ

昔、バイトでLEGOのワークショップに参加していたころ、はじまりには子どもたちにその日のミッションの「指令書」を渡していました.
「今日の予定」でも「やらなくてはいけないこと」でもなく「指令書」です.ミッションをこなすのです、ワクワクします.
それを思い出して呼び名を「指令書」としました.言葉の響きも大人っぽくてかっこいい.


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